
左から鈴木会長、 鈴木市長、 増田会頭
藤沢市は2回目のオリンピックの開催都市となるなど、湘南の元気都市としての活力を備えています。一方で、高齢化、情報化、国際化が深化する中で対応すべき課題も山積しています。
令和の時代も安心して暮らし続けられる藤沢の街づくりについて、鈴木市長、増田藤沢商工会議所会頭、鈴木藤沢市医師会会長が意見交換をしました。
鈴木市長
新年あけましておめでとうございます。
年頭にあたり、「みんなが大好きだと思える藤沢」について、増田藤沢商工会議所会頭と鈴木藤沢市医師会会長にお集まり頂き、ご意見を伺います。
私は市長に就任後、藤沢の恵まれた環境や、街のすばらしさ、藤沢らしさを最大限に活用して、次世代に誇れる街づくりに取り組んできました。 今後も「郷土愛」「人の和」「湘南の元気都市」を目指し、マルチパートナーシップのもとまちづくりを進めたいと思います。
増田会頭
私たち経済界は、鈴木市長が取り組まれる街づくりを高く評価しています。
オリンピック誘致をはじめとした街の活性化策、藤沢駅周辺部等の基盤整備、市内企業の大多数を占める中小企業や、観光、農水産業への支援など、とてもバランスの取れた街づくりだと思います。
鈴木医師会会長
医師会も、共に「市民のいのち」を守る立場から、市長が掲げる「健康寿命日本一」への取り組みを大変重要だと考えています。がん予防事業、生活習慣病や糖尿病重症化予防等、息の長い取り組みにしっかりと向き合う姿勢に共感し、全面的に協力しています
増田会頭
懸案であった庁舎再整備や藤沢駅周辺整備事業など、果敢に取り組まれており敬意を表したいと思います。
一方で、多額の費用が必要な事業が今後も山積していると伺っています。それを支える市の財政について、一部に心配する声もあると聞きますが、台所事情はいかがですか。
鈴木市長
自治体の財政は全国的に極めて厳しい状況です。特に本市は地方交付税の不交付団体であり、それゆえの厳しさもあります。こうした中で、懸命に行政運営に取り組んだ結果、いざという時に備えた財政調整基金を、2019年3月時点で100億円積み立てることが出来ました。
増田会頭
財政状況は厳しいながらも、創意工夫により安定した状況にあると伺って安心しました。これまでの街づくりを継続しつつ、オリンピックを成功させ、文化スポーツや観光振興、市民参加などのレガシーづくりにしっかり取り組むことが必要だと思います。その上で、私は今後の街づくりの課題として、あらゆる災害や犯罪から市民を守る対策の一層の充実と、超高齢社会に備え、先端技術やシステムが活用された市民生活を世界に発信する拠点として、村岡地区や健康と文化の森地区の街づくりに取り組んで頂きたいと思います。
鈴木医師会会長
私は、43万市民が健康であることが、超高齢社会においても街の活力が保たれることに繋がると思います。そうした意味で、在宅医療の一層の推進、高齢者の二次救急システムの構築などに取り組んで頂きたいと思います。
鈴木市長
貴重な問題提起を頂きました。私も今後の街づくりに向けて重要な課題と捉えております。これからも緊密に連携すると共に、市民の皆様と「ワンチーム」となって取り組んでいきたいと思います。
増田会頭
今夏にはいよいよオリンピックの開催都市として世界中からお客様を迎えることになります。経済界も全面的に協力して大会を盛り上げたいと思います。
鈴木医師会会長
真夏の大会で健康管理が難しい時期ですので、医師会も市と協力体制を築き、多くのお客様が安心してオリンピックを楽しめる環境づくりに取り組みたいと思います。
鈴木市長
市民参加型のオリンピックを成功に導き、そのレガシーを街づくりに活かしたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いいたします。今日はお忙しいところありがとうございました。