左から佐藤さん(湘南台在住)、鈴木市長、小島さん(葛原で営農)、青木さん(遠藤在住) 青木さんが営む蘭栽培のビニールハウスにて

 藤沢というと、江の島に代表される湘南海岸が有名ですが、一方で、北部地域も肥沃な相模台地と緑あふれる豊かな自然環境に恵まれ、農業や観光などで大きなポテンシャルを備えたエリアです。
 そこで、鈴木市長を囲み北部地域で活躍される皆さんが、これからの北部の街づくりについて語り合いました。

北部地域への思い

鈴木市長
北部地域は、市町村合併を経て現在の市勢を形成しており、さまざまな郷土文化が存在しています。一方で、農業生産が盛んなだけでなく、交通の要衝として市の発展を支えてきました。また、昭和30年代後半には自動車産業などの進出による産業振興が図られ、大学などを中心とした学術文化の発信拠点としても、重要な役割を担っています。

農福連携や 産学官の連携

小島さん
私は、葛原で営農し引きこもりや障がいを持つ方々の社会復帰を、農業を通じてお手伝いする「農福連携事業」に取り組んでいます。葛原を拠点としたのは、肥沃な農地だけでなく、新たな参入者を温かく受け入れる、人々の広い心があったからです。

鈴木市長
福祉施策の充実に加え、農業振興の面でも、担い手不足に対応した農業への新規参入のマッチングなどが必要であり、新しいスタイルの「農福連携事業」に期待し市もサポートしていきたいと思います。

青木さん
私は、代々この地で営農する家に生まれ、現在、胡蝶蘭の栽培をなりわいとしています。同時に、地権者の一人として市や地元と連携し、街づくりに取り組んでいます。

鈴木市長
健康と文化の森地区では、公園の整備を進め、同時に地元の皆さんと産学官の連携で新しい街づくりに取り組んでおり、浸水被害の軽減や拠点病院の誘致も実現しました。

佐藤さん
私は、慶應義塾湘南藤沢キャンパス(SFC)に在学しています。移り住んで3年ですが、キャンパス周辺の緑豊かな自然と、都市機能が集積し、利便性が向上し続ける湘南台が大変気に入っています。昨年、湘南江の島海の女王としてシティプロモーションに携わり、北部地域の魅力も宣伝してきました。

鈴木市長
ありがとうございます。オリンピック開催を契機に北部地域の魅力もさらに発信していきましょう。これからも、藤沢サポーターとして応援をよろしくお願いします。

まちづくり

青木さん
地元にも、まちづくりにさまざまな意見がありますが、それを何とか取りまとめ、自然環境と地域活性化の両立を実現するため、地元と市と大学の連携を大切に進めていけるよう、私も関わっていきたいと思います。

佐藤さん
この街の雰囲気が大好きで、サポーターの1人としてこの良さが引き継がれることを願っています。同時に、SFCに通う身として、相鉄いずみ野線の延伸を早期に実現していただければと思います。

小島さん
今後も藤沢で農業と子育てを続けたいと思いますし、「農福連携事業」が広がるよう望んでいます。そのため、農業にうってつけの自然環境が保たれ、交通網などの基盤整備が進む街づくりに取り組んでいただきたいと思います。

鈴木市長
私は、藤沢で生まれ、この街の発展とともに育ってまいりました。この街は利便性も高まり自然もあって、「適当に都会で適当に田舎」の環境が藤沢らしく子育てにも適していると思っています。そうした視点で、北部地域の将来像を「農・工・住が共存する環境共生都市」と位置付けています。今後もこの実現に向け、農業振興、自然環境の保全等と並行し、健康と文化の森のまちづくりや相鉄いずみ野線の延伸など、北部地域の活性化に粘り強く取り組んでまいります。今日はありがとうございました。